植村牧場
般若寺
興福寺五重塔
地獄谷石窟仏
秋篠寺本堂
磐之媛命陵
日葉酢媛命陵
神功皇后陵
第1次大極殿 高御座
山辺の道や葛城古道、宇陀の街並みなど奈良県下にはたくさんのウォーキングコースがあります。ウォーキングコースとはただ道があるということではなく、車などの往来が少なく、歩道が整備されており安全に歩くことが出来るというところです。ここでは、奈良市を中心にウォーキングコースをご紹介いたします。
近鉄奈良駅から奈良公園を抜けて、まずはやはり東大寺を目指しましょう。ここまでで約30分はかかります。東大寺といっても見所はたくさんありますが、南大門の仁王像を見てから本殿は外から眺めるだけにしておく(拝観料500円がかかるため)。はじめて奈良に来られた方であれば、中に入って大仏を見るのもよいでしょう。そこから西へ歩き転害門 を抜けて東大寺は終了です。
ここまでで、約1時間。ここから般若寺を目指します。コスモス寺として有名ですが、たくさんの石仏や十三重塔があり、見て楽しめるお寺です。
般若寺に到着するまでにも見所はたくさんあります。転害門から5分ほど北上すると北山十八間戸という史跡があります。鎌倉期の病院施設だそうです。その横には夕日地蔵とよばれるお地蔵さんもあります。そこからさらに10分も歩けば般若時に到着しますが、このお寺の前に植村牧場という小さな牧場があり、カフェなどが併設されており一休みすることができます。主には乳牛を飼育しているようですが、無料で牛舎を見学できます。植村牧場や般若寺の観光も入れてここまでで2時間くらいはかかるでしょう。
いちようこれで目的は終了ですが、まだ歩ける方はさらに北へ10分ほど歩いたところにある奈良豆比古神社を目指しましょう。翁舞という舞で有名な神社なのですが、その裏にひっそりと樹齢1000年とされる楠があります。なんともスピリチュアルな感じでパワースポットといってもいいのではないでしょうか。ここまで全部で2時間30分のコースです。
近鉄なら駅から東向き通り商店街を南下し、猿沢池を見ながら一の鳥居を抜けて、二の鳥居まで約30分。ここが春日大社の玄関となります。少し坂を上がるとご本殿があるので参拝をしておきましょう。そこから二の鳥居へ戻り、新薬師寺方面(南)へ向かいます。10分ほどで大きな通りにでます。閑静な住宅街の中にひっそりと志賀直哉の旧居があります。今は、奈良文化女子大学のセミナーハウスとなっていますが、外からだけ眺めましょう。この辺りにはおそば屋さんやカフェがあるので少し休憩をとるのもよし。 ここから新薬師寺まで歩いて10分ほど。新薬師寺には仏像では珍しく大きく見開いた目が特徴的な本尊薬師如来座像を最古最大の12神将が取り囲む見応えのある仏像があります。拝観料600円ですが、お見逃し無く。新薬師寺からほど近くに入江泰吉記念 奈良市写真美術館があります。入江さんは奈良の風景や仏像をとり続けられ奈良市へ寄付されたそうです。写真で奈良観光も良いでしょう(入場料500円)。 ここまで休憩も含めて約2時間。ここから目指すは最後の白毫寺です。昔ながらの細い路地を南へ15分ほど歩いていくと入口の階段が見えてきます。引き返したくなるような階段ですが、がんばって上りましょう。9月ごろであれば階段の両脇を満開の萩が埋め尽くしています。また、奈良の3名椿である五色椿は、花の咲いていない時でも見応えがあります。拝観料400円です。ここまで全部で2時間30分のコースです。
近鉄奈良駅よりバスで忍辱山までまず行きます。バス停のほど近くに圓成寺はあります。圓成寺には運慶作の国宝大日如来坐像があります。拝観料400円です。お寺の庭園を西へ5分ほど歩くと大きな通りに出ますがそこを渡ると東海自然歩道の山道への入口があります。ここから山道を道なりにまずは4Km先の峠の茶屋を目指します。 1時間30分ほどで茶屋に到着。江戸後期から営んでおられる茶屋で葛湯などがいただけます。この峠の茶屋まではかなりの急坂で初心者には少しきつい感じです。次に目指すのは地獄谷石窟仏です。標識に従い地獄谷石窟仏を目指すと途中でかなり細い道の方へと案内が出ます。この案内通りにいけば当然到着しますが、かなり道が険しくかえって遠回りとなるので無視してそのまま大きな通りを道なりに進みましょう。すると、奈良奥山ドライブウェーに出ます。そこからも地獄谷石窟仏に行けるようになっており(というよりそこにつながっている)そこからすぐ近くにあります。少し戻ることになりますが、この方が得策でしょう。 ここまで3時間程度。ドライブウェーを渡るとそこが滝坂道の入口になります。春日大社の方まで続く道です。世界遺産に指定される春日原始林のなかに石畳の道が続いており、途中には夕日観音、朝日観音、首切り地蔵などの見所も満載です。ただ、石畳の下り坂となるので足下にはお気をつけ下さい。滝坂道を抜けたあとは、破石町のバス停を目指します。ここまで4時間のコースとなります。初心者にはすこしきつい感じですが、春日大社から滝坂道を上っていくルートでもいいかもしれません。
近鉄西大寺駅の南側に西大寺はあります。あるいて10分程で、かつての南都7大寺の一つであり、見ておきましょう。本堂の中に入らなければ拝観無料。ここから秋篠寺を経て佐紀古墳群をまわるコースは奈良市が指定する歴史の道の一部であり、随所に石の道しるべがあります。これを頼りに秋篠寺を目指します。秋篠寺に行く途中にはこれがホントに歴史の道なのかというようなあぜ道を通り抜けたりしながら15分ほど歩くと到着します。 きれいな苔の庭を通り抜け、拝観料500円を払うと、本堂です。本堂内部には技芸天のほか、愛染明王など仏像が横一列に配置されており、間近に見ることが出来るため迫力があります。境内にはベンチもあり古刹ならではの癒しが感じられます。ここから道しるべに従い佐紀古墳群の一角をなす神功皇后陵を目指すわけですが、非常に難しいです。秋篠寺を出て、競輪場の近くを通り平城駅の方へと向かうのですが、肝心な所、例えば分岐点などに道しるべがなく相当な土地勘がなければ確実に迷います。それでもなんとか神功皇后陵までの通過ポイントである八幡神社に到着します。ここまでで約1時間。ここから神功皇后陵への道しるべがさらにわかりにくくなっています。事前に位置確認をしておくことをおすすめします。神功皇后陵から南へ下ると成務天皇陵、日葉酢媛命陵があります。この辺りは非常にキレイに整備されており歩きやすくなっています。ここまで2時間30分。平城遷都1300年祭に行かれなかった方はそこから第1次大極殿を目指すのも良いでしょうが、奈良ファミリーを見ながら西大寺駅へ戻りましょう。迷うことも考えて3時間のコースです。
近鉄新大宮駅から線路沿いを西大寺駅の方へ向かい、奈良市役所の少し前を北上すると法華寺があります。ここまで歩いて15分程度。東大寺の造営を行った聖武天皇の妻である光明皇后ゆかりの寺で光明皇后をモチーフにして造られたといわれる国宝木造11面観音立像で有名。特別開帳のため、見たい方は事前にご確認を。境内に入るだけで拝観料500円です。少し引き返して北上すると海龍王寺があります。法華寺から5分ほど。こちらも光明皇后ゆかりの寺で、皇后自らが刻んだと言われる11面観音菩薩立像(重文)は、見物です。また、五重塔のミニチュア五重小塔は奈良時代のもので国宝(拝観料400円)。 ここからさらに北上すると航空自衛隊奈良基地があります。事前予約をすれば敷地内へ入れるようですが、敷地外からでも実際に使用された戦闘機など見ることが出来ます。ここから東へ向かうとウワナベ古墳、西へ向かうとコナベ古墳。ここでは西へ向かいましょう。 基地から西へ行くとすぐにコナベ古墳はあります。古墳を眺めながらさらに西へ進むと磐之媛命陵があります。このあたりは非常にキレイに歩道が整備されていて歩き易くなっています。さらに旧村内を西へ向かうと平城天皇陵があります。そこから南の大きな通りの向こう側には第1次大極殿があります。第1次大極殿の中は見ることが出来ます。1300年祭でなどで訪れていない方は是非(入場無料)。ここまでで約1.5時間。ここから西大寺駅まで15分くらいです。