ウォーキングや街歩きは健康に良い。ということで少し健康についてお話したいと思います。自分の健康度を比較的簡単に数値で判別することができます。その代表的な指標であるBMI基準とメタボ基準について説明したいと思います。
1.BMI基準
   まず、BMI基準は体重(Kg)/身長(m)の2乗(単位に気をつけて下さい)で表され、BMI=22が統計的に肥満・やせを原因とする病気にかかりにくい健康的な数値とされています。つまり、自分の数値を算出し、22からどれくらい離れているかを見ることにより健康度が判別できますよね。
2.メタボ基準
   次に、メタボ基準ですが、「内臓脂肪型肥満」があって、「脂質」「血圧」「血糖」のうち2つ以上に異常がある場合メタボリックシンドロームといいます。ここで気をつけなければならないのは、「内臓脂肪型肥満」が前提条件となっていることですね。
2-1内臓脂肪型肥満
   肥満には大きく内臓脂肪型肥満と皮下脂肪型肥満があります。内臓脂肪型肥満とは、おなかの内臓のまわりに脂肪がたまるタイプの肥満です。内臓脂肪型肥満かどうかの目安として、先ほどのBMIが25以上でおへそまわりが男性85cm、女性90cm以上あるかが基準となります。ただし、BMIが25未満でも体脂肪率が多い、いわゆる「かくれ肥満」の場合があります。このかくれ肥満の方にも内臓脂肪型肥満が多く見られます。BMIが25未満であっても、おへそまわりが基準値を超えている方は、内臓脂肪型肥満の場合があるので注意しましょう。
2-2メタボ健診(健康診断)
   内臓脂肪型肥満の方は、統計的に高脂血症、高血圧、高血糖になりやすいということが分かっています。このため健康診断で身長、体重を計測してBMIを算出し、おへそまわりの計測を行い、内臓脂肪型肥満かどうかをまず判別します。そして血液検査で、脂質(中性脂肪、HDLコレステロール)の値、血糖(空腹時の血糖やヘモグロビンA1C)の値が高くなっていないか、また、血圧測定により血圧が高くなっていないか等を測定するわけです。
2-3メタボに該当すると・・・
   内臓脂肪型肥満で、「脂質」「血圧」「血糖」のうち2つ以上に異常値が見られる場合、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)該当者になります。
なぜメタボはだめなのかというと、高脂質、高血圧、高血糖を放っておくと、動脈硬化が起こり、脳血管障害(脳梗塞や脳出血)や心臓病(心筋梗塞など)など、死につながる病気になりやすくなるからです。
2-4メタボの予防及びメタボからの脱出
   運動不足、暴飲暴食、喫煙などの生活習慣がメタボの原因となります。メタボの予防、改善にはこれら生活習慣を見直すことが大事ですね。健診結果の改善を目標にすると、日々の運動や食事の見直しにも意欲が沸くのではないでしょうか。
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