【 塑造を巡る】
お寺で仏像を見てみると、木でできているものや銅でできているものなど素材の違いに気づかれると思います。塑造とは簡単に言うと粘土に色をつけたものです。奈良時代に盛んに使用された手法です。この奈良時代に制作された塑造の仏像「塑像」を巡ってみるというのはいかがでしょうか。


興福寺、東大寺、新薬師寺の仏像を比較しながら奈良を代表する寺院を巡る観光コースをご案内いたします。 東大寺は言わずとしれた奈良の大仏をご覧いただければと思いますが、興福寺と新薬師寺では特に注目していただきたい仏像があります。興福寺東金堂、興福寺国宝館、新薬師寺のそれぞれに薬師如来と十二神将という仏像がそれぞれ安置されています。同じ名前の仏像であっても制作時期や彫り師の違いによりお姿が異なるのは当然です。しかし、それ以外にも注目していただきたい点があります。まず仏像に注目すると、同じ薬師如来にもかかわらず、手に持っている物が違ったり、着ている物が違っています。また、仏像の配置の仕方にも注目してみてください。新薬師寺の仏像の配置は見ものです。

<費 用>
・興福寺東金堂および国宝館・・・800円
・東大寺大仏殿・・・500円
・新薬師寺本堂・・・600円
・一 服・・・カフェ空気ケーキ。610円
・バス代・・・400円
◆ 合計2,910円

仏像を比較しながら寺院を巡る二つ目のおすすめ観光コースとして薬師寺、唐招提寺をご案内します。 最寄り駅が近鉄奈良駅とは違って西の京駅ということもあり、電車で訪れる方はまだまだ少ないようですが、休日は急行も停まるようになり、かなり便利になりました。そんな西の京駅から歩いてすぐの所に薬師寺と唐招提寺はあります。薬師寺の仏像の特徴は銅像であるところです。天平時代に作成された仏像の特徴の一つではありますが、天平仏自体貴重な仏像であり、黒光りした仏像は他ではみられない貴重なものです。また、唐招提寺には東大寺にある大仏と同じ盧舎那仏が安置されています。制作時期は東大寺の大仏と同じ奈良時代ですが、東大寺の大仏とはまた違った風格を漂わせています。

<費 用>
・薬師寺・・・500円
・唐招提寺・・・600円
◆合計1,100円


ならまちとは遡ると奈良時代に元興寺を中心として栄えた寺内町が原点ですが、現在の街並みはいわゆる町屋と呼ばれる江戸後期の商店があつまる風景が今も残る地域といえます。建物、外観は当寺の町屋風情を残しつつ、改装や改修をおこない、今風のおしゃれなカフェや雑貨店が立ち並ぶ観光スポットとなっています。福智院、十輪院、元興寺の本堂はいずれも鎌倉時代、今西家書院は室町時代の建物。その回りを江戸後期の町屋が立ち並ぶ集積地で、京都の祇園や倉敷の美観地区にも通じるところがあります。 このコースのおすすめす理由は、これらの街並みを十分に味わえるコースであると共に、お酒を楽しみながら廻れるという点です。奈良は日本清酒の発祥の地でもありますのでご堪能下さい。

<費 用>
・福智院・・・無料
・春鹿酒造・・・400円(利き酒)
・今西家書院・・・350円
・十輪院・・・無料
・一服・・・小川又兵衛商店(ちょこっとビール)200円
・元興寺・・・400円
・バス代・・・200円
◆ 合計1,550円

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